レーシックを受けたいと思っても、レーシックの安全性に不安を感じている方も多いかと思います。レーシックは適切な診断のうえ、眼科専門医が行えば非常に安全性の高い手術ですが、手術である限り、デメリットがともなうのも事実です。このデメリットこそが、世間では「レーシックの失敗」として捉えられているようです。
「レーシックで失明」は本当か?
レーシックは眼の表面にレーザーを照射し、角膜の形を変えることで光の屈折力を調整し、視力を回復させる手術です。視力に影響する眼の奥の網膜や視神経にまで届かないため、眼科専門医が適切な方法で行えば、失明することはありません。
レーシック後の視力不良
レーシックでまったく視力が回復しないということはありませんが、目標とする視力(1.0以上)まで回復しない場合があります(中等度近視の場合:0.9%程度の確率)。その場合は、3ヵ月後を目安に再手術(追加矯正)を行います。再手術をすることで、1.0以上まで視力を回復させることができます。
※眼の状態によっては再手術を行えない場合があります。再手術ができるかどうかは、初回手術の前に行う適応検査の際に確認しましょう。
レーシック後の近視の戻り(リグレッション)
レーシックによって視力が回復しても、手術後6ヵ月または1年以上経過して、再び近視化する場合があります。この近視の戻りは、どなたに起こり得るか予測できませんが、手術前の近視の程度が強い方ほど、近視化する可能性が高いです。視力が0.3~0.6程度まで低下しますが、再手術をすることで、また視力を回復させることができます
レーシックの過矯正による遠視化
レーザーの効き方には個人差があり、レーザーが効き過ぎることで、遠視化が起こる場合があります。3ヵ月程度経過すると近視へ戻る傾向がありますので、たいていの場合は問題ありませんが、遠視化が著しい場合は再手術を行うことがあります。
軽い遠視だと遠くがよく見えるため、一部のクリニックでは故意的に過矯正を行うことがあるようです。手術直後の満足度は高いですが、常にピント調節が必要な状態にあるため、長期的に見ると眼精疲労の原因になり、身体的な影響をおよぼす恐れがあります。 正視を目標にして矯正を行ってもらいましょう。
徹底した感染症防止対策
医療機関として感染症防止対策は重要な課題です。院内感染を防止するために、「CDCガイドライン」という国際基準に準拠した取り組みを行ってる眼科クリニックを選ぶと良いでしょう。