近視や遠視の度数を表す単位をディオプター(D)と言います。例えば、−1.0D、−6.0D、+2.0Dのように、「−」は近視を、「+」は遠視を表し、数字が大きくなるほど、近視や遠視の度合いが大きくなります。
レーシックにおける矯正の考え方
レーシックはディオプターを0にする、つまり正視(せいし)にすることが目標の手術です。近視の方がレーシック手術後、+の数字に転じた場合、これを過矯正(かきょうせい)と呼びます。+0.5D以上の過矯正になると、見え方などに、何らかの自覚症状が生じることもあります。またメガネやコンタクトレンズなどでの矯正が、元々、低矯正だった場合(視力1.5ではなく、1.2や1.0等で調整されていた場合)、0ディオプターを目標にすると術後に過矯正同様の症状が生じる可能性があります。そのような方や、老眼の症状が出始める40代以降の方、手元や近方を見ることの多いライフスタイルの方には、ご相談の上、医師から低矯正のご提案をすることもあります。
手術後のアフターケア
万が一、過矯正による見えづらさや、これに起因すると思われる体調不良が生じた場合は、遠視治療を施します。お一人お一人の目の状態とライフスタイルに合わせた手術を行い、1.5や2.0といった術後視力の高さだけを追い求めるようなことはしない眼科クリニックを選びましょう。